結婚式ムービーを自作する時の注意点

結婚式ムービーを自作する時の注意点

今回は結婚式ムービーを自作する方に向けて、必ず確認しておく必要のある注意点をまとめました。

余裕を持って準備する

結婚式ムービーを自作する場合は、最低でも1ヶ月以上は時間がかかると思っていたほうがいいでしょう。また式場には、挙式の2週間前にはムービーを持ち込むように案内されることも多いので、挙式の2ヶ月以上前から準備を進めておかないと、挙式に間に合わない可能性もあります。

動画編集ソフトを触ったこともない1から結婚式ムービーを作るとなると、かなり時間がかかります。ムービーの構成を考えたり、使う素材や写真の準備、どの動画ソフトを使って作るか、ムービーを編集する作業時間など、考えたり調べたりすることが沢山。

もし挙式日が迫ってきてから、自分では作ることができないとなった場合、外注すると制作期間が少ないため追加料金が発生する場合があります。あまりにも挙式日ギリギリの依頼の場合、最悪制作を断られることもあるので、結婚式ムービーを自作しようと考えている場合は、作れなかった時の事態も考えて、余裕をもって準備しましょう。

結婚式場にムービーに関する注意事項を確認する

結婚式ムービーの制作に取り掛かる前に、必ず式場のスタッフの方にムービーに関する注意事項を確認しておきましょう。

式場によって再生機材は異なりますので、対応している画面比率やメディア媒体を事前に確認しておく必要があります。余裕を持ってムービーを準備するためにも、可能な限り最初の打ち合わせの時点で、式場のスタッフに聞いておくのがベストです。最初の打ち合わせで聞きそびれている場合は、できるだけ早めに確認しておきましょう。

下記の5つの項目は、式場でよく案内される注意事項になります。

画面比率(アスペクト比)

画面比率

式場のスクリーンが対応している画面比率(アスペクト比)を確認しましょう。結婚式ムービーは、式場で対応している画面比率で作らなければいけません。よく式場で案内される画面比率は「16:9」または「4:3」であることが多いです。

画面比率(アスペクト比)とは、ムービの縦と横の長さの比のことです。
画面比率「16:9」は、現在普及している液晶テレビの標準的な比率です。
画面比率「4:3」は、昔のブラウン管テレビの比率です。

会場のスクリーンとムービーの比率が異なると、画面の両サイドに黒帯が発生したり、ムービーが縦や横に伸びるといった現象が起こる可能性があります。そのため、動画を作り始める前に、必ず式場で対応している画面比率は確認しておきましょう。

セーフティーゾーン

セーフティーゾーン

ムービーを作る際は、文字や人物の顔をムービーの縁には配置しないようにしましょう。パソコンやスマホ画面では、ムービーの縁にあるコメントが映っていたとしても、式場のスクリーンでは見切れてしまう場合があります。つまりセーフティーゾーンとは、スクリーンに映した際に、確実に映る範囲のことです。

式場からは「セーフティーゾーン80%」と言うような案内のされ方をするかもしれません。
その場合は、画面の中央から80%は確実に映る範囲、画面の縁から20%は見切れる可能性がある範囲ということです。

ブランク画面

ブランク画像

ムービーを作る際は、本編映像の前後に「5~10秒」程度の無音のブランク画面(黒画面)を入れましょう。式場によって案内されるブランク画面の長さは異なるので、確認しておくと安全です。

ムービーの前後にブランク画面がない場合、ムービーの最初数秒がうまく再生されなかったり、ムービーが終わった際にメニュー画面がスクリーンに映ってしまう可能性があります。
式場のムービーを再生するスタッフは、DVDのメニュー画面などがスクリーンに映り込まないよう、再生と停止のタイミングを調整する必要があります。ブランク画像があることで、スタッフが再生の調整をしやすくなるので、必ずブランク画面を設けるようにしましょう。

メディア媒体

式場で対応しているメディア媒体は「DVD」と「Blu-ray」のどちらか確認しておきましょう。式場によっては、「Blu-ray」に対応してない場合があるので注意が必要です。

まれに「データ」での再生に対応している式場もありますが、その場合は対応しているデータ形式を確認する必要があります。データ形式は多くの規格があり、「DVD」などに比べ式場でうまく再生できないというトラブルのリスクが高まります。そのため特に拘りがなければ、ムービーは「DVD」または「Blu-ray」に焼き、自宅のプレイヤーで再生を確認してから、式場に持ち込むのがいいでしょう。

●ディスク規格

おそらく式場からは、ディスク規格は「DVD-R」または「BD-R」で用意するように案内されるでしょう。「DVD」や「Blu-ray」には、「DVD-R、DVD-RW」というようなディスク規格があります。
「〇〇-R」規格は、1度だけ記録/録画をすることができ、1度書き込むと内容の変更はできないので、内容が消えてしまうトラブルを避けるため、式場で案内されることが多いです。
「〇〇-RW」規格は、何度も記録/録画することができ、内容を書き換えることができるので、あまり式場では案内されることのない規格となります。

●1枚のディスクに1ムービー

式場によっては再生トラブルを避けるため「1枚のディスクには、1ムービーしか収録しないでください」と案内される場合があります。上映するムービーが複数あり、そのような案内をされた場合は、ムービーごとにディスクに焼いて持ち込みましょう。

著作権

結婚式ムービーを作る際には、使用する素材や楽曲の著作権に注意しましょう。著作権違反をしているムービーは、式場から上映を断られる可能性があります。
例えば、動画の素材に企業のロゴや映画の1シーンを使ったり、市販の楽曲を無断でムービーに収録すると、著作権違反となります。

●画像・動画素材

画像や動画素材などは、著作権フリーのものや、個人利用であれば使ってもいいものを選びましょう。「企業のロゴ、ネットで拾ったイラストや写真、人気キャラクターの画像、映画やテレビ番組の1シーン」などは、無断で使うと著作権違反になります。

●楽曲

市販楽曲の著作権に関しては、基本的には式場が代行申請してくれます。式場によって対応は様々で、CDの原盤を用意するように案内されたり、ISUM*への申請代行を行ってくれたりします。場合によっては著作権申請料金が発生する場合があるので、その点も踏まえて式場でどのように楽曲の著作権を扱っているか、必ず確認しておきましょう。

※ISUM…婚式や披露宴で市販音源をCD-Rや映像(DVD-R等)へ収録(複製)する際に必要となる複製権(著作権・著作隣接権)の手続代行機関。

弊社でもISUMの申請代行を行っております。
自作の結婚式ムービーに使った、市販楽曲の著作権申請を代行させていただくサービスです。
詳しくは下記のページを御覧ください。

ISUM申請代行

その他に注意すべきこと

下記の項目は、式場で必ずしも案内されることではございませんが、知っておくと役立つ情報を載せています。

ムービーの再生時間

ムービーの再生時間は、「オープニング 1~3分程度」「プロフィール 5~8分程度」「エンドロール 5~8分程度」で用意される方が多いです。式場を抑えていられる時間や演出内容によっては、ムービーの再生時間を式場のスタッフから指定される場合があります。ムービーの再生時間が長い場合、その後の式の進行に影響してしまう場合があるので、式場のスタッフの方にムービーが長くなりすぎていないか相談しておくといいでしょう。

写真の画質

ムービーに使う写真は、画質が良いものを選びましょう。素材となる写真の画質はムービーの仕上がりに大きく影響します。ムービー冒頭に出す写真を、色鮮やかな前撮り写真にするだけでも、クオリティが一気にあがるので、おすすめの構成です。輪郭のはっきりしない写真や、暗い写真は、スクリーンに映した際に見えにくい場合があるので注意しましょう。

コメントの文字数

写真1枚に対してつけるコメント文字数は、最大20~30文字程度にとどめておきましょう。1カットに沢山のコメントを入れてしまうと、見ている方がコメントを読み切る前に、次のカットに切り替わってしまう場合があります。コメントが表示される時間に合わせて、読みきれる量の文字数に抑えておきましょう。

忌み言葉

結婚式で使うと縁起が悪いとされる忌み言葉に注意しましょう。例えば、「切る、別れる、離れる」や「、。(句読点)」は、結婚式で使うのは縁起が悪いとされています。最近では、忌み言葉を気にする方も減ってはいますが、縁起の悪い言葉を避けたい場合は注意しておきましょう。

弊社での、忌み言葉に対して対応は下記の記事で詳しく解説しております。

業者もチェックしておこう

自作ムービーのデザインの参考や、自作するのが難しいとなった場合のため、結婚式ムービーを制作してくれる外部の業者もチェックしておきましょう。最初に言ったように、挙式ギリギリに式場や業者に制作依頼をすると追加料金が発生してしまう場合があります。事前に追加料金が発生してしまう期日を把握しておくことで、自作するか依頼するかのボーダーラインを決めやすくなるでしょう。

式で上映したいムービーが複数ある場合は、「プロフィールは自作、オープニングは業者」といったような利用の仕方も手です。時間と費用のバランスを考えて、うまく利用しましょう。

もし結婚式ムービーの制作を業者に依頼することをお考えの際は、弊社も候補の1つとしてご検討いただけましたら幸いです。プロの制作スタッフが、ご連絡から制作の最後まで担当させていただきます。まずは下記の弊社ホームページからお気軽にお問い合わせください。

プリンセスネット