【プロおすすめ】プロフィールムービーのおすすめ構成とは(写真枚数・配分など)

コロナが収束を迎え、ようやく結婚式に向けてプロフィールムービーを自作しようかなぁとお考えの方も増えてきているのではないでしょうか。

ムービー自体は観たことがあるという方も多いかと思いますが、観ると作るのでは大違い。
ポイントを理解した上で作り始めないと、制作に余計な時間がかかったり、いざ出来上がったらバランスの悪い見にくいムービーになってしまったなんて話はよくある話です。

今日はこれだけ抑えておけば大丈夫という、バランスの良いプロフィールムービーを作成するためのおすすめ構成に関してのお話をしていきたいと思います。

全体の上映時間は「6~7分」

何事もまずは全体像から決めていくことが大事です。

これを決めていないと最終的に出来上がったものがなんだかよくわからないものになってしまったなんてこともよくある話ですからね。

まずプロフィールムービーの上映時間は、ゲストの集中力を考えて6~7分程度にまとめることをおすすめします。

というのも人間の集中力は最大で90分。集中力の波は15分周期だと言われています。つまり、人間の集中力を維持するためには、「15分」をワンブロックとして考える必要があるということです。実際、テレビ番組も10~15分程度でCMを入れる構成になっています。

結婚式は10代の若者から80代のご年配まで沢山の方々が出席されます。老若男女全ての方にしっかりと見てもらえるものにすることを考えると、やはり最長でも10分未満に抑えるのがベターだと言えるでしょう。またプロフィールムービーはあくまでゲストに自分たちのことをよく知ってもらうために行う演出の1つです。どんな内容にしたら楽しく見てもらえるかなぁと考えながら準備を進めていくことも非常に大事なポイントと言えるでしょう。

ちなみに…制作しているものとしての感覚的な話でいうと、5分以内にするとあっという間、10分以上だと「ん~長いなぁ」なんて思い始める頃でしょうか。(30代女性の感想)
それを考えると写真が大好きで選びきれないなんて方でも、長くても10分未満に抑えるのが無難でしょう。

■ポイント
上映時間をある程度設定しておくと、使える写真枚数も自ずと決まってきます。
上映時間が長すぎると、ゲストも疲れるし、曲選びも難航しがちと悪影響も。
どうしても伝えたい事がたくさんある場合は、内容別にムービーを分けるなどして工夫できると良いでしょう。

写真1枚の表示時間は「8~9秒」

弊社でもこの1枚あたり8~9秒を目安に映像を制作しております。
※フェードインやフェードアウトなど写真が表示されてから消えるまでの時間

これよりも短い時間ですと、写真やコメントを読みきれなかったり、また長すぎると間延びしてしまってムービーとして退屈なものと捉えられてしまう可能性も。

もちろん写真によっては小さく写っていて少し見づらいものだったり、逆にたくさんの写真をコラージュ(複数の写真を1枚の写真として加工しているもの)しているものなど、しっかりと見てもらいたい場合は、この数値に1~2秒程度長く設定をしても良いでしょう。

(おすすめ)写真の表示時間は全シーン同一に

写真の表示時間は全シーン同じ時間となるように調整しましょう。

全シーン同一にすることで統一感も出てきますし、なにより見ているゲストにとってストレスなくムービーを見てもらえます。シーンごとに表示時間を変更してしまうと、いつシーンが切り替わるのか把握しづらく、シーンによって写真が見れなかった、途中からコメントが読みきれなかったなんてケースも出てくるので、注意したいです。

※トリミングをして1シーンにたくさん表示したいシーンがある場合なども、できれば同じ表示時間に統一するのがおすすめ。どうしてもしっかりと見てほしい場合は、シーンを分けるほうがベターでしょう。

■おすすめ
1シーンあたりの表示時間は統一し、コメントはなるべくその時間内に読み切れるようにコンパクトにまとめることを心がけましょう。

写真1枚のコメント文字数「20~25文字」

コメント文字数は先程の表示時間から考えても「20~25文字」程度にまとめるのが良いでしょう。(多くても30文字くらいに抑えるのがベター)

これは写真1枚あたり8~9秒表示される場合に、ゆっくり読んでも少しゆとりを感じられるくらいの文字数です。

コメントが多すぎると時間内にコメントを読めないゲストが出てきたり、すべてのコメント表示させることで、スペースの関係上、写真の上にコメントがかぶさってしまって写真が見えないなんてことも出てきます。

フォント自体を小さいくして表示すればいいのでは?とも思いますが、シーンによって文字の大きさが変わるのもまた見にくい映像になってしまいますし、フォントを小さくすることで今度は文字が読みにくい映像になってしまったりなんてことも考えられます。

よって、コメントはなるべく端的にわかりやすい内容にまとめることが大切です

良いコメント例)◎長すぎずわかりやすい説明 ※文字数:15文字

悪いコメント例)△長すぎて読みにくい 長過ぎて言いたいことが伝わりにくい ※文字数:52文字

【おすすめ】フォントは濃い見やすいものを選ぼう

■おすすめのフォント
・見やすい色(縁をつけるなどOK)
・大きいサイズ
・見やすいフォント
※文字の周りに縁をつけたり背景色を添えるのもGOOD!

目立つ背景色でコメントを目立たせてます(プロフィールムービー/クロスストーリーより)

黒の縁をつけて文字を目立たせてます(プロフィールムービー/BEGIN 和風より)

オシャレな映像になるように今風のフォント文字にして小さく表示したいと思う方も少なくはないかと思います。パソコンやスマートフォンで見るのなら問題はないのですが、結婚式ムービーは少し特殊な環境で上映を行うこともありおすすめできません。

■小さなフォントをおすすめしない理由
・プロジェクターで投影するのでスマホやPCよりも見づらい(ぼんやり映る)
・必ずしもスクリーンに投影するわけではない(文字が小さいと段差で見えなくなることも)
・暗幕など設備が充実していないとスクリーンが見づらくなる(部屋が明るくてスクリーンが見えない)
・試写して初めて見にくいことに初めて気づく(時間がなく修正が大変)

会場を真っ暗にしても、角度によってはぼんやり映って読みにくいなんてことも

ブルーレイだとはっきりハッキリ映るので、幾分見やすくなります。

全体は3パートで構成

メイン構成は、以下の3パート制がおすすめです。

・新郎生い立ちパート(誕生~2人が出会うまで)
・新婦生い立ちパート(誕生~2人が出会うまで)
・2人馴れ初めパート(2人が出会う~結婚式まで)

もちろんムービーでですので、これにスタートムービーやエンディング、また挨拶文やラストのメッセージなどが入ってきます。

例えばこんな一般的なものとして以下のような時間配分が考えられます。
(全体を7分程度にした場合の例)

順番 パート 時間
オープニング(スタートシーンなど) 30秒

※ムービーの頭に黒画面5秒含む

新郎生い立ち 2分

※使用写真枚数(10~15枚)× 8~9秒

新婦生い立ち 2分

※使用写真枚数(10~15枚)× 8~9秒

2人馴れ初め 2分

※使用写真枚数(10~15枚)× 8~9秒

エンディング(締めのメッセージなど) 30秒

※ムービーラストに黒画面5秒含む

写真枚数は全体で「30~50枚」

全体を7分の映像にする場合は、写真枚数は大体30~50枚が良いでしょう。

上記の表でもわかるように、全体を7分で制作する場合、メインパートとなる3パート(新郎生い立ち、新婦生い立ち、2人馴れ初め)はそれぞれ2分になるように考えます。
(全体7分からオープニングとエンディングパートを除いた時間→ 7分-30秒×2=6分)

2分すなわち120秒間で1枚あたり9秒表示させると考えると以下の計算が成り立ちます。

■写真枚数の計算方法
120秒÷9秒=13.3333枚 ← これが使用できる写真枚数
※例えばもう少し出したいなぁと思えば1シーンを8秒で構成するようにすればOK
(120秒÷8秒=15枚)

【おすすめ】各パートの枚数は均等に

よくあるパターンが新婦は写真がたくさんあるのに新郎は思春期で全然写真がないなんてパターン。もちろんそれぞれのパートをバラバラの枚数でも制作はできますが、あまり極端に枚数が違うとバランスが崩れることも…

「新郎なんであんなに写真少なかったんだろう」とか「新婦写真多すぎで疲れちゃった」なんて変なところが気になってしまって、内容全然憶えてないなんて事になったら悲しすぎます。

こんな事にならないように、なるべく枚数は合わせてバランスよく構成するのもゲストへの優しさの一つではないでしょうか。
(予めこのくらいの長さなのかと肌感で見られる方がゲストのストレスも少ないですからね)

【おすすめ】写真は厳選。内容の濃いものから選ぼう

写真はなるべく厳選するのがおすすめです。話が長い人の話を聞くのって疲れますよね?(学校の校長先生の話みたいに)プロフィールムービーでもそれは同じです。

プロフィールムービーって端的に言えば自己紹介です。

育った環境や、大切なイベント、出会ったきっかけや第一印象、共通の趣味などこれがあったから今の私がいる、絶対にこの話はみんなにしておきたいと思えるような内容の濃いものをメインに選んでいくと準備もスムーズに進むと思いますよ。

■おすすめの写真の選び方
①内容の濃いものを優先的に
②枚数的に足りない場合は、その他を選んで合計枚数になるよう調整していく

家族との思い出の1枚(プロフィールムービー/ペールカラーより)

亡くなったおじいちゃんおばあちゃんとの写真(プロフィールムービー/トゥインクルより)

2人が急接近したきっかけ(プロフィールムービー/LIFEより)

音楽は「2曲」

音楽は2曲がおすすめ。理由としては以下が挙げられます。

■2曲構成がおすすめの理由
①生い立ちパートと馴れ初めパートの2パートで分けることで、比較的長い動画でも飽きることなく楽しんで見てもらえる
②各パート3分程度音楽を流すことができるため、音楽を選びやすい(例:7分動画の場合は、前半が4分半、後半が2分半程度使えます)
もちろん1曲や3曲構成もOKです。

1曲構成の場合

スタートからラストまで通しで同じ音楽が流れるため、1つの動画としての塊感を生み出し、より完成度の高いムービーと感じてもらうことができます。

ただし音楽を選ぶ際には5分以上のものなどなるべく長いものを選択するようにしましょう

短い楽曲を選んでしまった場合、写真枚数を減らしたり、切り替えスピードを早くしたりなどの微調整が出てくるケースがあるので、予めこのような調整が起きないように長めの楽曲を選ぶことが大切です。

■1曲構成がおすすめなケース
・写真枚数が少なめ(目安:合計20~30枚)で4~5分程度のプロフィールムービー

3曲構成の場合

3曲構成の場合は以下の分け方が一般的です。

・スタート~新郎生い立ち終了 1曲目
・新婦生い立ち 1曲
・2人パート~ラスト 1曲

3曲構成では、それぞれのメインパートごとに楽曲を変えられるため、パートの切り替わりが直感的にわかり易く、ムービーに慣れていない人でも見やすいムービーとなるでしょう。

また1曲に使える時間が短いため、余計なイントロを省いたり、サビの部分だけ使うなど工夫をすることで、より完成度の高いムービーに仕上げることが可能となりますよ。

■3曲構成がおすすめなケース
・写真枚数が多め(目安:合計50枚以上)で7~8分程度のプロフィールムービー

まとめ

今回全体の上映時間から写真枚数までいろいろな要素についてお話をしていきましたが、まとめると以下の通りとなります。

■プロフィールムービーおすすめ構成 まとめ
・上映時間:6~7分
・1シーンの表示時間:8~9秒
・1シーンに表示するコメント文字数:20~25文字
・写真枚数:合計30~50枚

・構成:3部形式
・音楽:2曲
表にすると以下のとおりです。(例:上映時間7分の場合)
順番 パート 時間 音楽
オープニング(スタートシーンなど) 30秒

※ムービーの頭に黒画面5秒含む

1曲目
新郎生い立ち 2分

※使用写真枚数(10~15枚)× 8~9秒

新婦生い立ち 2分

※使用写真枚数(10~15枚)× 8~9秒

2人馴れ初め 2分

※使用写真枚数(10~15枚)× 8~9秒

2曲目
エンディング(締めのメッセージなど) 30秒

※ムービーラストに黒画面5秒含む

最後に

参考になりましたでしょうか。

弊社プリンセスネットを始め、結婚式ムービー制作会社でムービーを制作する場合は、だいたいこのような構成でムービーが出来ていることが大半です。

自作される皆様や今後依頼をしようと考えているみなさんも、このようなプロフィールムービーの基本構成を元に、写真枚数を増やしてみたり、動画を入れてみたりなどアレンジをしてみて、自分たちらしいプロフィールムービーを作り上げて言ってもらえると嬉しいです。

ちなみに弊社プリンセスネットでは、プロフィールムービーを始めとして、過去10年間で2万組近いカップルに結婚式ムービーをお届けしております。

サンプルムービーも20種類以上掲載しておりますので、作成に悩まれた方はデザインの参考や構成の参考にぜひご覧いただければと思います。

また自作がうまくいかない場合でも、素材をお預かりしてから1~3週間程度でムービーの制作も可能です。
二人の生い立ちや馴れ初めなどしっかりとゲストに伝えられる濃い内容の生い立ちムービーをたくさん取り揃えておりますので、ぜひご覧ください。

最後に参考事例をご紹介します。(3デザイン)

出来上がりの参考例をご紹介(プリンセスネット作)

by プリンセスネット編集部
意外と簡単! オリジナルプロフィールムービーで盛り上がろう!
作り方、内容・構成、BGMが押さえられたら後は早めに取り掛かるだけ。動画を挿入やオリジナル写真など一工夫を加えてゲストと盛り上がる思い出のプロフィールムービーに仕上げよう!
Author Profile
飯田耕一郎 取締役

10年前より所属。映像制作に係わる企画・運営など幅広く携わっている。映像制作を通して一人でもたくさんの方々と感動を共有できるメディア作りを目指して奮闘中。これまで執筆したコラムは100件以上。より多くの方々に役に立ったと実感してもらえるような有益な情報を配信している。