結婚式ムービーを自作しようと思っているけれど、動画編集なんてしたことないし、どうやって作ればいいのか分からない…なんて思っている新郎新婦様も多いのではないでしょうか。今回は、動画編集をしたことない初心者の方に向けて、結婚式ムービーの自作する手順を解説していきます。
はじめに
結婚式ムービーとは
結婚式ムービーは、主に披露宴で上映する映像演出のことです。いまや披露宴の演出のひとつとして定番になっています。披露宴が終わった後には、ムービーを両親にプレゼントしたり、自分たちで保管しておくことで、後にも残る大切な思い出品にもなります。
結婚式ムービーの種類
結婚式ムービーは、いくつか種類があります。「オープニング、プロフィール、エンドロール」の3つが代表的です。その他にも、余興やサプライズの場面などでも使われます。
プロフィールムービー…お色直しで中座している時に流すムービー
エンドロールムービー…披露宴の最後に流すムービー
手紙ムービー(サンクスムービー)…両親へ感謝の気持ちを伝えるムービー
余興ムービー(ゲストからのムービー)…ゲストが新郎新婦に贈るムービー
自作のメリット・デメリット
自作する一番のメリットは、なんといっても自由に作れることです。デザインから構成まで、自分の好きなように作ることができます。そして、制作作業を自ら行うため、ムービーの制作費用を抑えることが可能です。
デメリットとしては、調べることが多く時間がかかることです。動画編集の知識がゼロの場合は、調べることが多く、動画編集にも苦戦します。結婚式ムービーを自作する場合は、挙式の2ヶ月以上前から準備を進めておかないと、挙式に間に合わない可能性もあります。
デメリット…調べることが多い、時間がかかる
自作する手順
1.作成開始前にムービーの仕様や注意事項を確認しておく
式場のプランナーさんに、「画面比率、セーフティーゾーン、ブランク画面の秒数、DVD or Blu-ray」などの、式場で対応しているムービーの仕様を確認しておきましょう。それを確認せずムービーを作ってしまうと、式場で再生した際に仕様が合わず、再生トラブルが発生してしまう可能性があります。
画面比率やセーフティーゾーンについては、下記の記事で詳しく解説しております。
その他にも、事前に確認していたほうがいい事項もまとめております。
2.必要な機材の確認
必要な機材を持っているか確認しましょう。今の時代、最新のスマートフォンが1台あれば、撮影から動画編集まで一通りこなすことができます。しかし、DVDやBlu-rayを焼く作業は、いまのところパソコンでしかできないので注意しましょう。下記の4つの機器があれば、すべての作業を自分で行うことができます。
スマートフォン…写真や動画の撮影、動画編集をするのに使える。
カメラ…写真や動画を撮影するのに使える。スマートフォンでも代用可能。
スキャナー…現像写真をデータ化するのに使える。なくても業者のサービスで代用可能。
3.必要なソフト(アプリ)を探す
持っている機材で使える、必要なソフト(アプリ)を探しましょう。主に必要となるソフトは、動画編集ソフト、画像編集ソフト、オーサリングソフトです。下記に各ソフトの用途と、代表的なソフトの名前を記載しております。
パソコン用:After Effects、Premier Pro、Filmora Wedding、iMovie
スマホ用:VLLO、iMovie
パソコン用:Photoshop、Illustrator、Canva、GIMP
スマホ用:Canva
パソコン用:Power2Go、VideoByte DVD
スマホ用:なし
パソコンやスマートフォンのスペックが低い場合、動画編集ソフトがうまく動作しない可能性があります。そのため、ソフトを導入したら、動作の確認をしておきましょう。ソフトがうまく動作しない場合は、ムービーを自作するのは難しくなります。その場合は、ムービー制作会社に依頼することを検討しましょう。
4.構成やデザインを考える
構成、デザイン、大体の再生時間を決めましょう。初めて動画編集を行う場合は、どのような構成にすればいいか分からないかと思うので、まずは参考となるムービーを探すのがいいでしょう。YouTubeやInstagramなど「結婚式ムービー 自作」と検索すると沢山出てきます。
オープニング…新郎新婦の軽い自己紹介、ゲストへのメッセージ、カウントダウン
プロフィール…新郎生い立ち、新婦生い立ち、二人の馴れ初め
エンドロール…参加者の名前をスクロール、感謝のメッセージ
5.楽曲を決める
先程決めたムービーの構成や再生時間に合わせて、収録する楽曲を決めましょう。
オープニング…1曲
プロフィール…2曲
エンドロール…1曲
市販のアーティストの楽曲をムービーに収録する場合、著作権申請が必要となります。結婚式場や結婚式ムービー制作会社が申請代行をしてくれるので、著作権申請をお願いしましょう。ただし、申請代行料が発生する場合があります。また、結婚式には使用することができない楽曲もあるので、ムービーに収録しても問題ない楽曲か、申請代行してくれる業者に確認しましょう。
6.素材を準備する
ムービーの構成が決まったら、必要な素材を準備しましょう。
動画…撮影した動画。写真のみの構成なら不要。
楽曲…収録する楽曲。曲のデータを購入などしておく。
コメント…挨拶文や写真につけるコメント。忌み言葉*に注意。
その他の素材…ムービーに使う装飾や背景など。
※忌み言葉…結婚式で、使用を避ける傾向にある、その場にふさわしくない縁起の悪い言葉。
7.動画を編集する
機材と素材が揃ったら、動画を作っていきましょう。使用する動画編集ソフトによって操作方法は異なるので、今回は動画編集の大まかな手順を記載していきます。
【2】編集ソフトに、写真や楽曲などの使用する素材を読み込ませる
【3】本編の前にあるブランク映像をつくる
【4】本編の再生時間に合わせて、楽曲の長さを調整する
【5】構成に合わせて各パートの時間配分を決める
【6】写真や動画、コメントを配置する
【7】本編の後にブランク映像をつける
【8】ムービーを書き出す
8.ディスクに焼く
完成したムービーを、オーサリングソフトを使って、DVDまたはBlu-rayのディスクに焼きましょう。現在のところ、オーサリングソフトはスマートフォンにはないため、パソコンが必要となります。パソコンを持っていない場合は、ムービーデータをディスクに焼いてくれる業者のサービスなどを利用しましょう。
ムービーデータをただディスクに入れただけでは、USBと同じようなデータを保存している記録メディアでしかないので、パソコン以外のプレイヤーでは再生できません。オーサリングソフトを使うことで、式場や家庭用プレイヤーでも再生できる形式に変換することができます。
9.式場で試写をする
ムービー入りのディスクが完成したら、挙式本番の2週間前を目処に、式場で試写を行いましょう。うまく再生できない場合は、ムービーの修正して再度試写を行いましょう。
結婚式ムービーをプロに依頼するなら
もし結婚式ムービーの制作を業者に依頼することをお考えの際は、弊社も候補の1つとしてご検討いただけましたら幸いです。プロの制作スタッフが、ご連絡から制作の最後まで担当させていただきます。まずは下記の弊社ホームページからお気軽にお問い合わせください。