結婚式を行う上で会場を盛り上げる演出の1つとしてもはや定番の結婚式ムービー(ウェディングムービー)ですが、ジャンルも種類も様々あります。
では皆さんは種類や内容をご存知でしょうか?
今日は結婚式を控える中、映像系の演出を行うかどうか迷っておられる皆さんに向けて、①映像の種類、②内容、③披露宴での実施率などをご紹介して行くことで、ご自身の参考にして頂けたらと思っております。
※最後に
映像を作るとなった場合の作り方や、出来上がるまでの準備なども合わせてご紹介したいと思います。ぜひお見逃しなく。
実施割合が高い結婚式ムービー(ウェディングムービー)
第1位:プロフィールムービー(生い立ちムービー)
二人の生い立ちや馴れ初めを振り返るプロフィールムービーが第1位。(生い立ちムービーとも呼ばれます)
披露宴での実施率は約96%でした。
過去数年を通してもずっと変わらずの割合なので、もはや結婚式の定番といってもおかしくない演出になっているかと思います。
写真とテキストを同時に出すことで当時のエピソードなどを紹介し、招待したゲストにより自分たちのことを知ってもらうために作成するのがこのプロフィールムービーです。
上映するタイミングは、食事の最中や中座やお色直しの最中が一般的。最近ではゲストの反応が見たいということで、ゲストと一緒にご覧になられる新郎新婦様もいらっしゃるようです。
ペットが登場したりお子様が登場したりとサプライズ的な要素も入れられるなど、自分たちらしさも出しながらゲストを楽しませることができる人気の演出です。
これ以外でも、二人の紹介をパンフレットに落とし込んだ「プロフィールブック」というものもあります。1冊500円程度が相場ですので、80名で約4万円。ムービーを制作会社に依頼する場合とさほど変わらないくらいの費用で作成してもらうことができるようです。
第2位:エンドロールムービー
エンドロールやエンディングムービーとも呼ばれる映像演出が第1位でした。
披露宴での実施率は約70%でした。
過去5年が75%から少しずつ減って行っての70%なので、コロナ禍で招待客が減ったことによりエンドロールを行わなかった人たちが少し増えたのかなぁといったのが私の印象です。
披露宴の最後に流す、ゲストへの感謝を伝えるためのムービーです。
内容としては、披露宴に出席してくれたゲストの名前と写真・メッセージを流すもので、映画のエンドロールをイメージしてもらうとわかりやすいと思います。新郎新婦が退場してからの上映が一般的ですが、ゲストと一緒にみたい場合は、新郎新婦の退場前に流すこともあります。
事前に映像を作っておく「事前作成タイプ」と当日の披露宴の様子と合わせて映像化する「撮って出し」というジャンルの2種類が存在します。
昨今では、思い出を残しておく事ができる撮って出しというジャンルが人気になっていますが、2つの点で大きく異なるのが予算とカスタマイズ性です。
事前作成タイプと撮って出しタイプの比較
まず以下の表をご覧ください。
費用 | カスタマイズ性 | 感動面 | |
---|---|---|---|
事前作成タイプ | 2~4万円 | ◎ | ◯ |
撮って出しタイプ | 10~20万円 | ☓ | ◎ |
費用面での比較
事前作成タイプが2~4万円 撮って出しタイプは10~20万円
事前作成タイプは、自作だとMAX0円で作成が可能です。また数千円で自分で作成ができるデジアンテンプレートなども増えてきています。自分で作らない場合は、映像制作会社に依頼をすることになりますが、その場合も2~4万円程度で作成が可能です。
撮って出しタイプは、当日撮影した映像を編集する必要があるため、編集者を会場に呼んだり、編集や撮影に当たって機材なども必要となるため、上記と比べ費用がかなり高くなります。
作成方法としては、結婚式会場と提携している撮影会社に依頼をするパターンと外部の映像制作会社に依頼をするパターンがあります。
費用的なところでは、会場の提携会社に依頼をする場合が一番高く、大体15万円~20万円程度。外部の制作会社に依頼をする場合が、10万円~15万円程度かかる傾向にあります。
カスタマイズ性での比較
事前作成タイプ:◎ 撮って出しタイプ:☓
事前作成タイプは、好きなデザインをもとにして作れたり、好きな音楽を使ったり、誰にどんなメッセージを出すなども細かく設定ができるので、カスタマイズ性は非常に優れています。
比べて撮って出しタイプは、ほぼほぼカスタマイズが出来ないと思っておいたほうが良いでしょう。
予め提出した列席者表を元に列席者名は表示されるものの、撮影されたどのシーンが表示されるのかも撮影担当さん次第ですし、メッセージなども入れられないので、ただ当時の披露宴映像に名前が流れているといった映像になります。また著作権の関係から予め決められたフリー楽曲しか選べないパターンも多く、こんなエンディングにしたい!という方にはあまり向かないタイプだと言えるでしょう。
感動面で比較
事前作成タイプ:◯ 撮って出しタイプ:◎
事前作成タイプは、好きなデザインで好きなメッセージに好きな音楽で作ることが出来るため、披露宴のコンセプトに合わせた統一感ある演出にすることも可能です。ありきたりな演出ではなく、オリジナリティ高い映像にゲストも感動してくれることと思います。
撮って出しタイプは、何と言っても当日の映像がダイジェストで見られる点が一番のポイント。こんなシーンが合ったんだというふうに1シーン1シーンを目に焼き付けるように見てくれるので、二人にとってもゲストにとっても感動的で満足感の高い演出にすることが出来ます。
第3位:オープニングムービー
新郎新婦の登場前ちょっとした自己紹介と派手なムービーで会場を盛り上げるオープニングムービーが第3位でした。
披露宴での実施率は約67%でした。
オープニングムービーは、段々と実施率が増えてきている印象。
コロナ禍で招待客がぐっと減った時期にもかかわらず前年よりも増えてきているので、結婚式の定番演出の1つとしてスタンダードになりつつあるようです。
こちらも内容的には、オリジナルの写真やコメント・あいさつメッセージで緊張感を和ませるのが目的のムービー演出で、主な上映シーンは、二人が入場する直前です。
似た演出としてチャペルムービーがあり、こちらは挙式の際に新婦が入場する際に1分程度家族との思い出を流す映像になります。
第4位:サプライズムービー
友人からの新郎新婦に向けたメッセージなどをムービーしたサプライズムービーが第4位でした。
披露宴での実施率は約14%でした。
コロナ禍になり、ゲストが思うように呼べなかったり、派手な余興が行えないなどが原因でグッと減ってきている印象です。ただ、今年の4月からは新型コロナも5類扱いになり、列席者数も戻ってきている傾向にあるので、段々とこの数値も改善されると予測されます。
内容としては、結婚式に出席できなかったゲストからのメッセージムービーだったり、新郎から新婦に向けてメッセージを伝えるメッセージムービーなどがあります。
他には、弊社でご制作させていただいたお客様で、今までなぁなぁでプロポーズせずに結婚を迎えてしまったが、改めてここでプロポーズをしておきたいと思ってプロポーズムービーを作成されたお客様もいらっしゃいましたね。
第5位:手紙ムービー
お世話になった方々に向けた感謝を伝えるメッセージムービーである手紙ムービーが第5位でした。
演出が行われた割合は約2%でした。
5年間の統計でもだいたいこのくらいの数値なので、最近の傾向としては、両親などへの感謝の手紙を映像演出として流す方もあまり多くないようです。
ただ、弊社で制作させて頂くお客様の中では、披露宴では流さないが、両親へのプレゼントとして手紙を添えて渡すという方も多いです。
日頃照れくさくてなかなか感謝の言葉が伝えづらい両親に向けてだからこそ、こういう機会にしっかりと感謝を形にして伝えたいですよね。
子供を持つ親として、こんなことされたら絶対に嬉しくて泣いてしまうと思います。笑
あと、絶対大事にするでしょうし、当時を懐かしんで思い返して何回も見てしまいそうな気がするので、子を持つ親としては絶対に作って欲しい映像の1つです。
まとめ
■人気ランキングと実施率
人気 | 種類 | 2022年実施率 |
---|---|---|
第1位 | プロフィールムービー | 96% |
第2位 | エンドロール | 70% |
第3位 | オープニングムービー | 67% |
第4位 | サプライズムービー | 14% |
第5位 | 手紙ムービー | 2% |
最後に
私達プリンセスネットでも、プロフィールムービーやオープニングムービーを始めとした様々な結婚式ムービーを制作販売しております。
自作でコツコツ費用をかけずに作り切るのが一番だとは思いますが、写真を用意して、コメントも考えて、一から映像のデザインを考え、使ったこともないようなツールで作業してとなると、想像以上に時間がかかってしまうこともしばしばです。
プリンセスネットでは、理像のムービーを制作させて頂くべく、60種類を超えるデザインのムービーをご用意しております。お好みのデザインを選んで、写真とコメントをお送り頂くだけであとはプロにお任せ!誰でも簡単に理想の結婚式ムービーが作成できると好評です。
またカスタマイズ性が高いのも弊社サービスの特徴。
定型文を好きなメッセージに替えたり、入れ込んだ動画にメッセージを挿入したりと様々なご要望にもお答えさせて頂きます。
結婚式ムービー制作で少しでも困ったら、そういえば!というふうに少しでも頭の片隅にでも覚えていてくれると嬉しいです。
その際は、皆様の結婚式が素敵な最高の1日になるよう全力でお手伝いをさせて頂きます♪(*^^*)
Author Profile |
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プリンセスネット株式会社 飯田耕一郎 結婚式関連の映像制作に係わる企画・運営など幅広く携わっている。映像制作を通して一人でもたくさんの方々と感動を共有できるメディア作りを目指して奮闘中。これまで執筆したコラムは100件以上。結婚式を迎える多くの方々に役に立ったと実感してもらえるような有益な情報を日々配信している。 |